高校生からの
法学入門
中央大学法学部 編
・四六判 218頁
・定価 : 900円(本体 900円)(10%税込)
・ISBN 978-4-8057-2709-6
・発行 2016年
「お前、昨日、既読スルーしただろ、見たらすぐ返事しろよ。」「既読スルーなんてしてねぇよ。そもそも既読スルーってなんだよ。」(第10章「友だちとケンカ」より) 私たちが法を意識する場面はそれほど多くないかもしれませんが、見たり、聞いたり、経験したりすることの中に、法はたくさん溶け込んでいます。また、私たちの日常生活の中で訪れる些細なことを「法的に考える」ということは、とても重要です。いじめ、SNS、ブラックバイト、18歳選挙権・・・。高校生にも身近に感じられる話題から、法学へ誘う12のメッセージを、中央大学法学部の執筆陣が送ります。 |
序 章 何のために「法」はあるの? |
第1章 「遅刻したらトイレ掃除1週間」は効果的?―犯罪と刑罰 |
第2章 「彼と付き合う」を分析する―契約の拘束力 |
第3章 他人の悪口をいうことは自由なの?―表現の自由 |
第4章 おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの―所有権の本質 |
第5章 自分たちのことは自分たちで決める―選挙権と国民主権、議会制民主主義 |
第6章 いじめを軽くみるな!―刑法的思考の第一歩 |
第7章 なんでお母さんが株式会社の会議に出るの?―会社組織の法 |
第8章 働きがいのある人間らしい仕事とは?―雇用社会と法 |
第9章 山本君、ケガしたってよ―損害の賠償責任 |
第10章 友だちとケンカ―紛争処理と法 |
終 章 結局、「法」を学ぶことの意味って何? |
著者紹介
遠藤研一郎 専門:民法 (第2、9、終章担当)教授
川田 知子 専門:労働法 (第8章担当)教授
柴田 憲司 専門:憲法 (第5章担当)助教 田 淳 専門:民法 (第4章担当)教授 橋本 基弘 専門:憲法 (第3章担当)教授 秦 公正 専門:民事訴訟法 (第10章担当)教授 曲田 統 専門:刑法 (序、第6章担当)教授 三浦 治 専門:商法 (第7章担当)教授
安井 哲章 専門:刑事訴訟法 (第1章担当)教授